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9/26 最近買ったレコード(LP) 8枚

うゆです。

電気風呂の残り湯で洗濯した服を着ていたら、周辺の磁場を狂わせる怪異「磁場にゃん」として学研の妖怪図鑑にすっぴんが掲載されました。

 

今日は最近買ったLPを紹介したいと思います。大体平均すると1枚5000円くらいするので、残念ながらかなりお金が足りないと言わざるを得ません。なので、今月のみかじめ料は払えません。

 

 

Emerson, Lake & PalmerTrilogy(1972)

ブリティッシュ・プログレ屈指の名盤、は言い過ぎだけど私はとっても好き。ELPは過大評価だのチンドン屋だの散々な言われようだが、やっぱりプログレのひとつの文体を形づくった点でとても偉大だし曲もかっこいいと思う。『タルカス』や『恐怖の頭脳改革』も欲しいけど、とりあえず個人的に好きなアルバムを購入した。ELPは確かにまとまりに欠けるけど、メロディーが明快だし展開が期待に満ちているから聴いていて純粋に楽しい。それにピアノが綺麗で、ピアノロックが好きな自分にはあっている気がする。1曲目の「Enigma」をはじめて聴いた時はあまりのかっこよさに両腕を広げて電車の中を駆けずり回りたいくらいの衝動に駆られた。派手で、猥雑で、ペダンティックだけど、やっぱりそこに込められたプログレッシヴな方向づけの爆発的エネルギーは私を魅了してやまない。

 

 


 

坂本龍一『音楽図鑑』(1984)

『未来派野郎』(1986)と合わせて、私が坂本龍一の中で一番の円熟期だと勝手に思っている時期に作られたアルバム。1曲目の「Tibetan Dance」からは教授のエキゾティカ指向、シェーンベルクの呪いにかけられた西洋音楽を脱し、素材としての音の新しい可能性を模索していこうとする意思が感じられる。そして、「旅の極北」や「森の人」など好きな曲は多かれど、やはりラストを飾る「Self Portrait」を語らずしてこのアルバムの素晴らしさは伝わらないだろう。冒頭のシンセ音はまさに自画像を描かんとする芸術家の情熱に満ちた筆致のようであり、それが徐々に重なって生み出されてゆく曲の輪郭は実に美しく心の底を奮い立たせてくれる。この曲に何度も力をもらってきたし、きっとこれからもそうだろうと思う。まっすぐな力強さと、世界中を旅して回るような音楽性の冒険的志向が未来という一点で見事に結実した1枚。つまりここから教授最高のアルバム『未来派野郎』に繋がっていくのは必然なのだ。

 


 

③ Serani Poji『ワンルームサバイバル』(2002)

余談だが、これを教えてくれた女の子は私の映画レヴューを読んでDMで声をかけてくれて、それから何度か会うようになった人なのだが、ある日突然キリンジのライヴの約束をブッチして消息を経ってしまった。セラニポージを聴くたびにその子の顔が出てくるから呪いみたいなものだろう。彼女は私に呪いをかけて消えてしまったのだ。実に迷惑な話である。ともあれ楽曲としてはかなり楽しくて、もともと『roomania』というゲームの作中歌として作られただけあってゲーム音楽らしいニュアンスを残しつつ、サラサラしたヴォーカルにキレのあるバンド演奏が軸となって何回聴いても飽きることのないサウンドになっている。3曲目の「ぴぽぴぽ」はなぜか最近またインターネット上で流行りだした様子。ボカロとか好きな方はその延長として聴くのもありかも。

 


 

④ Pink FloydAtom Heart Mother/原子心母』(1970)

デイヴィッド・ギルモアか誰か忘れたが、メンバーはあんまり気に入っていないようだが、私はピンク・フロイドの中でもこのアルバム、というよりこの曲が一番好き。ブログでも何度か紹介している。正直アルバム全体としての完成度はそこそこだが、それだけに多くの人に名盤と言わしめてしまうほどの威力が一曲目「Atom Heart Mother」にはあるのだ。マントルが地殻を勢いよく突破って街を焼き尽くした、エンジンの爆音が火花を散らして男たちの目を焼いた。遥か恒星の表面にあまねくうねる極大のアトミック・エネルギーは今、地球を丸ごと黒焦げにしようと宇宙的速度で落下せんとしている。宇宙と、宇宙の全てのエネルギーと接続する音楽。それこそが万象の原子心母である。

 


 

⑤ Pink FloydWish You Were Here/:あなたがここにいてほしい』(1975)

なぁんだ、お前はピンク・フロイドが好きなだけなんじゃないか。というラインナップだが、その通りである。私はプログレが好きだしピンク・フロイドが大好きだ。このアルバムの表題曲「Shine on You Crazy Diamond」は『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の表題「ダイヤモンドは砕けない」、及び主人公東方仗助のスタンド名にもなっている。先の『Atom Heart Mother/原子心母』が写真を操れるだけのジジイのスタンド名にしかなっていないことを考えるとすごい格差だ。このアルバムはそもそもアルバムとしての完成度がめちゃくちゃ高いので、通して聴くモチベーションは湧きやすい。表題曲もやっぱり長いけど、メインのメロディは大変キャッチーだし、ヴォーカルの入りも綺麗なので当然無限に聴くことは容易い。

 


⑥ Pink FloydThe Dark Side of the Moon/狂気』(1973)

またPink Floyd。まだ持ってなかったのがおかしいほどの名盤だが、よく考えたら私がレコードプレイヤーを購入したのは今年の春なので仕方ないと思う。ジャケットのアートワークを見た事のある方も多いと思うが、それもそのはずこれは名盤揃いのPink Floydの中でもとりわけ代表的なものとして名前の上がることが多いアルバムなのだ。実際アルバム全体としての完成度が凄まじく、これ1枚だけでプログレの全てを語ることができると言っても…過言だが、それだけのパワーを持っているアルバムであることは間違いない。最初から最後までぎっしり楽しいし、曲もヴォーカルつきでキャッチーだ。ただ「Time」の歌詞はあまりにグロすぎるので皆さん絶対に調べないでください。私はスタートの合図を聞き逃してしまいました。プログレに興味があるよっていう方はここから聴き始めてください。キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』もオススメです。YES、Genesisは個人的にあまりオススメしません。(音楽のくせに難しいから)

https://lyriclist.mrshll129.com/pinkfloyd-time/

 


 

⑦cero『e o』(2021)

全然意味が分からないのにめちゃくちゃ聴きやすい。ただ本当に意味がわからないので説明するのが難しい。好きでよく聴いていた『Obscure Ride』の黒人音楽、シティポップを混ぜたみたいなグルーヴ感より、テクノよりの無機的な浮遊感がアルバム全体の柔軟な骨子としてあって、進んでいたかと思えば戻っていて、戻っていたかと思えば実は同じ場所を回っていただけのような、所在の分からない居心地の悪さと投げやりな満足感の共存した奇妙な感覚に包まれる。朝起きたら部屋のカーテンの色が違っていて、テレビでは全然知らない異世界のニュースを報じていたみたいな気分。よく分からないけどめちゃくちゃいいことは確かなので気になる方は是非聴いてほしい。アンビエントやエレクトロニカが好きな方はそれなりに慣れていると思います。

 

 


 

宇宙ネコ子『君のように生きれたら』(2022)

シューゲイザーとドリームポップの違いがいまいち分からないが、とりあえず本作は後者よりだと思う。というより、シューゲイザーの轟音の滝の奥から白ワンピを着ためちゃくちゃいい匂いの女の子がゆっくり出てきたみたいな、シューゲイザーからドリームポップへの重さを感じさせない移行みたいなものが表れているように思う。そもそも宇宙ネコ子が何のプロジェクトなのかよく分かっていないので下手なことは言えないが。メロディーラインはありがたいことにすごくキャッチーなので試しやすいし、何より演奏の各所にローファイのちょっとざらついた質感があってアクセントとして楽しい。ヴォーカルの声には透明感があって、どこか切なげで、今にも音の中に埋もれてしまいそうなのに最後まで明瞭な輪郭を保っている。ちょっと違うかもしれないが、相対性理論みたいな弱そうなのになぜか超強い女の子が好きな方にはおすすめ。美少女プラモが好きな方も是非。知らんけど。

 

 

 

【今日の一曲】