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小石と運動会

みなさんこんばんはー!

めいです🫶

今日は懐かしい話をします。

 

一ヶ月以上にわたる夏休みが過ぎて、
太陽の機嫌も少し柔らかくなり
風の涼しさが元気を出す九月に入る頃、
校庭の小石拾いを終えて
ようやく運動会の練習が始まる。

毎年のように小石拾いをしても、
次の夏には、というより、
二週間後の運動会には
拾い直さなくてはならない。

入退場の練習に徒競走にリレーに
大玉転がしに騎馬戦、
五年生にもなれば委員会の仕事もあり
運動会当日は例年のように
ただ陽に照らされて待っていることも
なくなるのだ。

時間はあっという間に過ぎ、
親たちの場所取り合戦が始まる。

もはや家かなと思うくらいの
快適なスペースを作る人たちもいれば
レジャーシートを引くだけの人もいる。

僕たちは教室で使う椅子のある範囲内が
一日の生活場所になる。
地面に水筒とプログラムを置いて
所狭しと座っている。

この頃は思い詰めるところもあり、
細かいことを観察していた気がする。

隣ではしゃいでいる彼は
群を抜いて頭がいいし足も速いし
実行委員なんかも務めたりする。

競技と競技の合間、
流れる雲が見当たらない空に
突然UFOみたいなのが現れた。

ひこうき雲は帯を引いてないし
ヘリコプターらしくもない。

あれがなんだったのか、
今となってはよくわからない。

周りはざわつき
二年生のかけっこなんて目もくれず
先生も注意してはいるけど誰も聞かず。

彼もまた、
騒いでるんだろうなあって思ってたら
ぼーっと遠いところを見ていた。

「宇宙ってどうなってるんだろうね」

そこから彼が静かに語り出したのは
UFOの向こうの
空の向こうの大気圏を超えた
真っ暗な世界への憧れだった。

どこか果てがあるんじゃない、
じゃあその果ての奥は
宇宙じゃない、
宇宙の先には何があると思う
なんだろ、
って考えると寝れなくなるんだよね

普段の騒ぎを内側でしっかり燃やして
言葉一つ一つを輝かせて話していた。

その後は騎馬戦で盛り上がって
宇宙の話は終わった。

夏が始まって暑さを感じる頃、

天の川のその奥には何があるのか。

ふと当時のことを思い出すのでした。

 

めい