うゆです。
半熟卵を割ったら黒かった。硫化黒変現象というらしく、体に害はないらしい。
ゼミに行き、嫌な感じのする人を「哲学的ゾンビ」と言って友人とこき下ろした。
古い友人と飲んだ。
中高一貫校時代からの付き合いなので一緒にいる期間は10年くらいになる。
1人は中学の頃から唯一私の性のことを打ち明けていた女の子で、もう1人は私にBUMP OF CHICKENを教えてくれた男の子だ。それぞれとは3ヶ月に1回くらいくらい会っていたのだが、3人で会うのは10年ではじめてだった。私は彼ら一人一人と個別に親密な付き合いがあって、彼らは彼らで同じ剣道部に所属していたというのもあってやはり気の置けない仲ではあった。
実を言うと私は男女の入り混じった会に出席するのをあまり好まない。どうしても男っぽい役割を期待されてしまうし、自分でもそれに甘んじて迎合してしまうからだ。だから大抵複数人で集まるときは女の子だけの会、男の子だけの会という風に場を選んでいるのだが、彼らの場合は付き合いも長いし、お互いの性質をよく了解しているしで気兼ねなく楽しむことができた。
居酒屋の店員さんがサービス精神旺盛で、オムレツにマヨネーズでメイドさんみたいに文字を書いてくれた。ふたりが剣道部だと言うと、こうなった。意味がわからなすぎるがめちゃくちゃおもしろい。いいお店でした。
私がリリース当初からかなりやり込んでいるゲームに「みんなで早押しクイズ」というのがある。途中からUIはしゃらくさくなってしまったが、意外と硬派なクイズゲームだ。この機能の中に自分で作ったクイズを人に出題できるというのがあって、今回私はそれを使って昔作った中高の内輪ネタクイズを2人に出題することにした。
これがウケた。ネタは内輪であればあるほど面白い。YouTubeとかで流れてくるお笑いの動画を見ていると、広くユーザーに膾炙していながらも、例えばTwitterやTikTokというような、あくまでもある程度内輪として閉ざされたコミュニティにのみ流通している限定的な記号をいかにネタに盛り込むかというのに注力しているものがしばしばあるのに気づく。「あるあるbot」とかもおなじ方向性だろう。個別のものとしてあるはずの生活の実感が実は極めて普遍的であったことを知るとき、人は失望するというよりはむしろ、「あ、これ自分だけじゃなかったんだ!」という安心感とともに、クローズドな符号を共有することに強い快感を覚えて笑うのだ。私もそういうのは大好きだ。しかし、ニッチなネタを共有しようと試み試みして、結果的に尖鋭化させすぎてしまった符号に相手を白けさせてしまうことがよくある。
その点中高の思い出というのは確実に共有された符号であり、それでいて大学進学以降のコミュニティの拡がりに比べれば充分クローズドなものでもあるのでその面白さを存分に味わい尽くすことができる。結局人が過去の話ばかりしたがるのはそれ以外の話題がそのおもしろにとうてい太刀打ちできないからだろう。
(笑いについて言葉を尽くすのは恥知らずなことだと思っているのでもうやめます。こんなことを言っていますが、私は基本何にでもすぐ笑うし、人を笑わせることはべつに得意じゃないです。т ̫ т)
帰りしなに私の考案した「君イントロクイズ」というのをやった。こういうクソゲーを押し付けても付き合ってくれるのが友人の素晴らしいところだと思う。
有名曲の歌詞に含まれる「君」の部分だけを歌って曲名を当てるというシンプルなルール。
「き〜み〜」と言ったら「君が代」で、「君よz」と言ったら「桜坂」です。簡単でしょう。友人はめちゃくちゃ強くて私はめちゃくちゃ弱かった。
その中で「君をのせて」が出題された。映画『天空の城ラピュタ』の主題歌で、トトロと同じで井上あずみが歌っている。個人的には仰々しいイントロのついた映画版ではなく、合唱のピアノ演奏の方が好きだ。
小学校の頃は『みんなのうた』という合唱曲の楽譜と歌詞をまとめた冊子を常に机の引き出しに入れておくことを義務付けられていた。私はそれを暇なときに読むのが好きで、気に入った歌のページを折り込んで歌詞をいつでも覚えられるようにしていた。何が好きだったかはよく覚えていないが、オーソドックスに『翼をください』『Believe』、そして『君をのせて』とかだったと思う。『君をのせて』はジブリの歌だと知らなかったが、普通に好きな歌としていちばん大きく折り込んでいた。
小2のころの担任の先生はピアノが得意だったので、音楽の授業のはじめに生徒を毎回出席番号順に1人指名して、『みんなのうた』からひとつ歌いたい歌をリクエストさせてくれた。私は毎回「君をのせて」をリクエストしていたが、やっぱり人気なのか同じ曲をリクエストする生徒は多かった。体の大きいガキ大将的な子が「うたえバンバン」をリクエストしていたのが、解釈一致というかわんぱくすぎるというかで印象に残っている。
合唱曲としては「夏の思い出」が一番好きだ。「夏が来れば思い出す〜♪」の歌い出しで知られるアレ。やっぱり、懐かしいんだよね。
合唱曲として有名ではないが、「鳥になる」という歌も好きだ。まじで聴いてほしい。あまりに寂しいのだ。切ないとか、辛いとかそういうのではなく、とにかく寂しい歌だ。『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』という古いアニメの主題歌らしい。歌は岡本麻弥が歌っている。今年71の父が岡本麻弥を好きらしいので、世代としては結構上だと思う。
最近ちさとと家で「ふるさと」と「花」(滝廉太郎)のハモりに挑戦した。
「花」はちさとのお気に入りらしいが、そのおかげで歌詞の素晴らしさに再び気づくことができた。合唱曲には大抵大人になってから気づく良さがある。
「君をのせて」の「父さんがくれた 熱い思い 母さんが残したあの眼差し」という歌詞について、昔は「もっとお金とか食べ物とかくれよ」とか身も蓋もないことを思っていたが、今ではむしろ思いとか眼差しとかこそが親の残せる最高のものだと思っている。関係ないかもしれないが、サントリーのスローガンに「私たちは素晴らしい過去になれるだろうか」的なのがあってすごくいいと思った。現在は未来の最先端であり、過去の最先端でもある。まだ若いからなのかもしれないが、自分の今生きている時間を過去として捉えることは恐ろしくもあり、同時に大きな人類史の大河の中に自分もまたいるのだということを実感して心地よい気にもなる。
母親がジブリ作品を嫌いだったので、私が初めてジブリを見たのは中3になってからだった。修学旅行先の清水寺近くの「どんぐり共和国」(ジブリオフィシャルショップ)で流れていた「さよならの夏」に深く感銘を受けたのがきっかけだった。これは『ゲド戦記』のテルーと同じく手嶌葵が歌っていて、彼女が主役声優を務める『コクリコ坂から』のテーマソングである。
ジブリについて話すと長いので別の機会にするが、私はジブリ映画の主題歌が大好きで、サブスクのなかった頃はYouTubeの音源をMP3に変換してiTunesに保存する作業を夕飯前とかに黙々と行っていた。一番好きなのは、なんだろう、意外と「埴生の宿」とかかな。ジブリオリジナルじゃないけど。
おわり
今日のアルバム
BUMP OF CHICKENで1番好きな曲が「R.I.P」で、2番目に好きな曲が「HAPPY」なのもあってこのアルバムが一番好き。友人もこれが一番好きらしい。BUMPは『orbital period』を覗いてあまりアルバムで聴かないので割と曲のパワーで見ている。
「アドバルーンの下 催事場のヒーロー 光化学スモッグ 手を引かれた野球帽 地球で一番幸せだと思った あの日の僕に君を見せたい」
という歌詞はロックの域を超えてあまりに普遍的な美しさがあると思う。
みおさん生誕 今週末!
みおさんの趣味は歯ブラシのレヴュー。
ういなさん生誕
ういなさんの趣味は『金色のガッシュ!!』の塗り絵。
クラウドファンディング
クラウドファンディング君の趣味はクラウドファンディング。(そりゃそう)