超絶可愛い女装メイドの居るお店
男の娘カフェ&バー NEWTYPE
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5/23 忍者は走る、少年の退屈をその肩に乗せて。

うゆです。

 

本来2日に1回しか行動できないはずの、ぐでんぐでんのろくでなしの病気のロバみたいな人間が、旅行をはじめとする何らかの諸要因によって2日続けて行動しなければならなかった場合、その反動は約1週間慢性的な体調不良のかたちで持続する。

 

 

特に翌日は深刻だ。ベッドから起き上がることもままならなければ、料理を作ったり洗濯をしたりといったことはもってのほかだ。ただ、私にとって幸運なことに、その日にあるはずだった授業が突然休講になってくれたおかげで、私は反動の時間を余すことなく回復に捧げることができた。発表者欠席のためと連絡があったが、あとで聞いたところによると当日発表するはずだった彼は溶連菌に罹患してしまったらしい。ご愁傷さまである。

 

 

そんなわけで、私はその木曜日をただ天井を見つめて過ごした。本も読めないし映画も観られない。YouTubeを観るのも疲れるし、かといってSNSを開く気力もない。何をしていたのかと聞かれれば、天井のシーリングライトの円周に想像上のちっちゃい車を走らせていたとしか言いようがない。

 

 

多くの人が共通して持つ小さい頃の思い出として、旅行の行き帰りなんかで、車や電車の窓の外を目まぐるしく流れ去る景色の上を想像上の忍者(私の場合は忍者ではなかったが、忍者という人が多いらしい。)に走らせるという遊びがよく挙げられる。建物や地形の上を忍者が飛んだり跳ねたりして走破する情景を想像するのだ。確かに私も同じようなことをして遊んだ思い出がある。子供のころの移動時間はあまりにも暇だ。特に車だとそれは顕著だろう。車内なので本を読むこともできず、かといって高速道路だと景色を楽しむこともできない。

 

 

スマホを手に入れた今では、何かしら自分を楽しませてくれるものが常に手もとにあるのが当たり前で、自分から楽しみをつくったり、遊びを思いついたりする努力を久しくしていないと痛感する。大きな声を発しているコンテンツへ受動的に接続し、他人の意図した通りの楽しみ方を遂行すること、それは本当の遊びとはいえないだろう。あらゆる接続先を取り払われ、究極のところ楽しむデバイスがとうとう我が身ひとつとなったとき、もはや飢餓に似たデスパレートな暇の感覚が、本当の遊びのアイデアをもたらすのだ。

 

 

「窓外空想忍者走り」(そう名付けよう)は、まさにそのようにして生み出された遊びの欲求の結晶にほかならず、その原始的な発想の生成過程の中にこそ、私たちは人類の素朴な遊びへの情熱を実感することができるのである。ホイジンガが著書『ホモ・ルーデンス』の中で論じているとおり、宗教や資本主義に繋がる人間の営みの重要な側面としてある儀式やゲームといったものは、あまねく無償の遊びから発達したものなのだから。

 

 

 

私は縦書きの文章を読むことが多いのだが、疲れているときはページ上にちっちゃいマリオが現れて、重なったブロックさながら並んだ文字列を破壊してまわることがある。迷惑千万である。勝手にジャンプして行をまたぎ、ページ際なんかでたまに失敗して落っこちていく。やがて脳内をマリオの破壊した文字がぐるぐるぐるぐる飛び回って、文章の内容が全く頭に入ってこなくなる。これは文字を単なる平面的な記号としてでなく、マテリアルとしての破壊と生成が可能な存在として捉えはじめてしまうからだろう。

 

 

 

またまた小さいころの話になるが、「1+1は?」と問いかけて、答えを2ではなく「太い1」とする引っ掛け問題があった。私はこの答えに憤るよりもまず美しいと感動したことをよく覚えている。「1」というものを数学上の絶対的な規則に縛られた記号であることから切り離し、そのフォルムのみが意味をもちえる立体として再び認識する、これは少年が戯れで思いつくにしてはあまりに奇想天外で美しいアイデアではないか。これは私の少年時代の大いなる感動体験として今でも強く記憶に残っている。

 

 

 

 

 

 

今日のアルバム

alva noto, Ryuichi Sakamoto『Summvs』

 

坂本龍一と、彼の創作上のパートナーであるカールステン・ニコライ/アルヴァ・ノトによるミニマルテクノ、アンビエント作品。音の極度に削ぎ落とされた要素は幾何学的に構成され、時折きらめく詩的な抒情と混ざりあって静かに弛緩してゆく。

 

 

 

ういなさん生誕。
ういな生誕イベント『妖うい夜≪NIGHT≫』開催のお知らせ!
ういなさんが庭に深い穴を掘って唾を垂らしたところ、ブラジルの水不足が僅かに解消された。

 

 

 

ホラーイヴェント。
13日の金曜日イベント『NTホラーナイト!』開催のお知らせ!

寺生まれのSさんとCさんが企画した。

 

 

せりにゃん生誕。

せりにゃんはさくらんぼの種飛ばし大会で100年連続優勝したので、現在は殿堂入りして会場の脇に記念館が建てられている。