うゆです。
ぼんち揚げに乗って世界就航を果たしました。帰り道にこれを書いています。
有名な話だが、イグノーベル賞の受賞スピーチの脇には「ミス・スウィーティー・プー」と呼ばれる8歳の女の子が待機していて、受賞者のスピーチの時間が60秒を越えると「Please stop! I’m bored!」(いい加減にして!あんたつまんないわよ!)と言いながら壇上に出てきてスピーチを静止しようとする。そして、受賞者たちは彼女に賄賂を送ることでスピーチを続けようとするのだが、結局失敗に終わるというのが習慣になっている。
恐らく、人の話を60秒以上聴くというのは一般に思われているより大変な辛抱を必要とするものだし、反対にいえば、自分の話を人に60秒以上聴いてもらうためにはそれなりの技術と努力を必要とするものなのだろう。
会話の場においては、私も自分のターンが長尺になりすぎないよう細心の注意を(一応)払っているのだが、このような書き言葉(エクリチュール)の場合、ついその制約を忘れて書きすぎてしまうということがよくある。その結果、毎日数千字の駄文を無意味に生み出し、辛抱強いお嬢様ご主人様の貴重なお時間を消費させてしまっている。そろそろこのブログにもミス・スウィーティー・プーが現れる頃合かもしれない。
…来ましたね。
お菓子、いる?
美容室に行って髪を切ってきた。
2ヶ月ぶりのことだ。美容室というのは大抵前日の夜に行きたくなってしまうもので、思い立ったらすぐに美容室の空いている時間に予約を無理やりねじ込んでしまう。そのため、私の予約時間は中途半端に朝が早かったり、逆に夜が遅くなったりしてしまう。今回は特に毛先にパーマをかけたかったので時間も長引き、ことさら妙な時間になってしまった。
私みたいに自意識が過剰な人間にとってはパーマというのは結構やるのが恥ずかしかったりする。髪に長いボビンケースみたいなのをたくさんくっつけて、ターバンを巻き、ぐるぐる回る極小の電子太陽みたいなやつを頭の上に据え置いたまま数十分間為す術もなくじっとしているというのは結構な恥の拷問だ。
もしこの瞬間に宇宙人が来たら、頭に飾りをくっつけて美容師に甲斐甲斐しく世話されている私は王族かなにかに見えるのだろうかと思う。それで献上品を貰えるのなら儲けものだが、友好的な星の民でなかった場合、王族は殺されたり捕虜になったりする可能性の方が高いと思うので、そのように誤解されるのはあまりいいことではないかもしれない。無事に誤解を解いたとしても、「じゃあなんでそんな格好を?」となって説明が面倒になるだけなので八方塞がりである。したがって、パーマをかけている途中は、どうか宇宙人が美容室に来ませんようにと切に祈っているばかりだ。まあ宇宙人ならホワイトハウスとかクレムリンとか国連本部とかもっと行くところがあるだろう。船橋くんだりにまでくる地元密着型の宇宙人なんて見たことがない。まあ宇宙人自体見たことがないのだが。
自意識が過剰といえば、たとえばレポートとかで「だ、である」調の文章を書いていて、語尾が「〜なのだ。」となってしまったとき、その文章が脳内でずんだもんの声で再生されてしまい、無性に恥ずかしくなって書き直してしまうことがたまにある。しかしそれは無駄な時間なのだ。ずんだもんはそんなこと考えないのだ。きりたんもきっとそう思うのだ。
あるいは、電車内では本を読んでいることが多いのだが、それが最初の方のページだと、
「へん、こいついっちょまえに本なんか読んでやがるよ!あれ、最初のページだよ!どうせ諦めちゃうくせして、さ!」
と言いながらつり目の(つり目だという気がする)意地悪な子どもが脳内に現れ、いわれのない羞恥心で私を責め苛むのでなかなか読むことができない。そのような場合があるため、私は予め家で本をある程度読み進めてから(私はこれを「育てる」と呼んでいる。)電車に繰り出すことにしている。それが自意識過剰人間の哀れな実態なのだ。ズン子も言ってやるのだ。
考えなくてもいい事ばかり考えて生きている。
もっと自由きままに、他人のことなんて気にせずに生きていけたらいいのにと思うがこれはもう天性の愚劣だから今更足掻いてみたところでどうしようもない。こんな人間としてあることの悲しさが、やるせなさが、一体あなた方に分かるでしょうか。分からないかも知れません。ひょっとしたら、今では分からなくとも、いつかということもあるかもしれません。そのようなときのために、私は今こうしてあなた方に長い文章を書き続けているのです。
もうやめます。
今日のアルバム
Simon & Garfunkel『Bookends』
名盤。もはや言うこともない。
???「「ハーモニー」っつーんですかあ〜〜〜「味の調和」っつーんですかあ〜っ。たとえるならサイモンとガーファンクルのデュエット! ウッチャンに対するナンチャン! 高森朝雄の原作に対するちばてつやの「あしたのジョー」!…つうーっ感じっスよお〜っ」」
ホラーイヴェント、来週!
この前百鬼夜行の先頭にしぐれがいるのを見た。
あや生誕。
あやは靴下を片方づつバラ売りで販売するきもい専門店のポイントカードを8万円分貯めている。
せりにゃん生誕。
せりにゃんは水の上を走れる。